日本人のDNAが伝統を守る

日本人のDNAが伝統を守る

戦後、日本人の食生活は劇的に変化し、欧米化した。しかし今、低カロリーで野菜、魚中心にバランスのよい和食が見直されている。

住まいにしてもそうだ。戦後は洋風住宅を住まいのモデルとして進んできたが、そのなかで、日本建築のもつ良さがたくさんあることを見落としてきた。障子、引き戸の合理性や美しさ、畳の生活の快適さなどはその最たる例だろう。靴を脱いでの畳の生活はとくに素晴らしい。なにしろ身体が楽だし、衛生的だ。

我々は日本人であることをまったく捨て去ったわけでは決してない。洋風化された住まいでも、ひと間だけは畳の部屋を残したり、マンションでありながらも窓に障子を入れたりと、和風へのこだわりを捨てはしなかった。

それは、日本の伝統や文化に心が動かされたり、郷愁を感じるからにちがいない。不思議といえば不思議だが我々のDNAの中に、そうした日本的なものに安らぎを覚える遺伝子が組み込まれているのかもしれない。

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