蔵の大切さ

蔵の大切さ

蔵のある家をつくりたかったのには理由がある。ヨーロッパでお年寄りが病気で入院するとき、本人の持ち物が入っている物入れやタンスをもたせると早く回復するという。お年寄りの持ち物には一つひとつ思い出が詰まっている。人生の歩みそのものなのだ。

昔の蔵のような、大収納空間が付いた住宅――クルーザーホームの「蔵」はお年寄りをはじめ家族の捨てがたい品物を一挙に収納できる住宅だ。

それになにより、蔵は捨てる文化へのアンチテーゼであり、ものを大切にするという日本人の心を取り戻すひとつのきっかけになると思っている。

子供の教育にもなる。また、ガラクタを集めてみればコレクションだ。その家の家風を形づくるだろう。今、日本人が忘れている大切なものを思い起こさせるにちがいない。

「蔵」がロングセラーであることは、これからも変わらないだろう。

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